産後のお腹の皮について
こんにちは。
茨木市にある産後骨盤矯正専門院の茨木いで整体院です。
今日は産後のお母さんのお悩みでよくお聞きする
「お腹の皮が戻らない」についてお話します。
お腹のたるみは、
産後1~2か月程度であれば、「子宮の戻り」もありますので
この後変化していく可能性もありますが、それ以降に戻っていないたるみとなると
お腹の皮(皮膚)の問題です。
大きく分けて2つの問題があります。
①真皮へのダメージ
まず皮膚にはいくつかの層があり、表面から表皮・真皮・皮下組織・筋肉と奥へ続いていきます。
この中で特に皮膚の弾力に関与するのが真皮と筋肉です。
真皮にはおなじみのコラーゲンと、エラスチンという組織が存在します。
コラーゲンは真皮の中で網目状になっていて、エラスチンはその網目を繋ぐ役割を果たしています。
お肌のハリにはコラーゲン!といわれるのはこの為です。
妊娠中、お腹が大きくなると皮膚は引き伸ばされます。
この時、この真皮層にあるコラーゲンとエラスチンの網目組織も同じように伸ばされていきます。
ただし、伸ばされた分だけさらに多く組織が作られるのではなく、
元々ある組織が伸びていくだけで数自体はそのままなのです。
ですので、元々あったコラーゲンとエラスチンの網目組織はダメージを受けているような状態です。
皮膚が元に戻るためには真皮層の回復が必要ですが、
真皮へのダメージは回復するのに半年以上時間がかかると言われています。
②筋肉へのダメージ
お腹の筋肉には腹直筋という筋肉をはじめとして、様々なものがあります。
筋肉も皮膚と同様に、お腹が大きくなるにつれて引き伸ばされた状態になります。
(妊娠以外でも筋肉が引き伸ばされた状態が続くと、その筋肉はダメージを受けます。)
さらに、お腹に圧力をかけてはいけないので、自然と腹筋の筋力も低下してしまいます。
そうすると、一番下層で皮膚を支えるはずの筋肉が弱ってしまい、
内側から内臓の重みなどで圧迫されて、よりお腹が出たような形に・・・・・。
どんどん筋肉は引き伸ばされていくのです。
その上、筋肉から皮膚へと血流が巡っていきますが、この筋肉の状態が悪いと
皮膚への血行も悪くなり皮膚の回復も遅らせてしまいます。
骨盤のゆがみなども影響していますが、
この2つが改善していないとお腹の皮の伸びは改善が難しくなります。
では、お腹の皮を元に戻すために必要なことは何でしょうか?
皮膚にかかる負担を少なくすること
皮膚が伸びた状態ですので、なるべく重力や姿勢の悪さ、
骨盤の歪みからくる負荷を少なくすることが大切です。
お家で出来る事として、
ガードルなどを使用し、皮膚が垂れないようにサポートすることで
皮膚の改善を助けることが出来ますので、無理のない範囲で使用してみましょう。
筋肉を良い状態に保つこと
皮膚を支え、皮膚に血流を供給する筋肉を良い状態に保つことにより
「支える土台」と「皮膚そのもの」の2つに対しての効果が見込めます。
血液循環を良くすることで不要な物質などが流されやすくなりますので、
むくみなども解消されやすくなります。
また、骨盤周りの筋肉を鍛えてあげることも大切です。
タンパク質をしっかり摂取する
産後のお母さんは授乳などで栄養が不足しがちです。
豆腐、納豆、魚、肉、卵などを無理ない範囲で1品でも多く取り入れてみてはいかがでしょうか。
目安は体重「㎏」を「g」に直した量です。体重50㎏なら50gです。
(タンパク質の質量であり、食品の総量ではありませんのでご注意下さいね)
骨盤を正常な位置に戻す
骨盤が正常な角度に戻っていないと、皮膚は常に引っ張られたり、縮んだりした
状態になってしまいます。
そうなると皮膚のダメージは回復しにくくなってしまうので、産後骨盤矯正で
骨盤を良い位置に正す必要があります。
当院では出産後の骨盤を正常な位置に戻す施術を行っております。
お腹の皮膚のことでお悩みの方は、お気軽にご相談下さいね。